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パニック障害治療薬を抜くためにやったこと

2017年10月15日 by 佐藤裕介 2 Comments

依存していた薬は二種類

パニック障害治療のために服用をし続けた内服薬が明治製菓のメイラックス(成分:ロフラゼプ酸エチル)で、これは毎晩寝る前に飲むことが習慣化されていました。メイラックスは薬の効果が切れる半減期が薬122時間となっています。つまり5日間程度は薬の効果が続くというわけです。

ロフラゼプ酸エチル は、ベンゾジアゼピン系の緩和精神安定剤、抗不安薬の一種。日本では、1989年よりメイラックスという商品名で、明治製菓より発売され、適応は神経症や心身症における不安・緊張・抑うつ・睡眠障害である。 連用により依存症、急激な量の減少により離脱症状を生じることがある。 ウィキペディア

で、本来であれば5日間は飲まないで良いはずなのに、心療内科の無知な医者は毎日服用をしてくださいと言っていた訳です。

5日間持続する薬を毎日2mg飲むとどうなるか?

単純計算では10mgは常に体に残っている訳ですよね?

つまり、毎日10mg分の薬が効いているのに、ストレスの多い会社の就労環境ではメイラックスだけでは不安を抑えきれずに新たな薬を処方されることになったわけです。

つまりは、薬の効果を期待するより、本来は就労環境や働き方に問題があるということに気付いておく必要があった訳です。

そこで、当時通っていた心療内科での相談の結果、新たに処方された薬が、不安感が強くなった時に服用する頓服タイプのコンスタン(成分:ベンゾジアゼピン系)という薬でした。

コンスタンは15〜30分くらいで効果を期待できるため、突発的な不安感への対処がし易い訳です。また、この薬の半減期は14時間です。つまり、1日くらいは薬の効果が効いている計算になりますよね。

アルプラゾラム – Wikipedia

アルプラゾラム(Alprazolam)は、ベンゾジアゼピン系の短期間作用型抗不安薬および筋弛緩薬の一種。半減期は約14時間。日本では商品名ソラナックス、コンスタンで知られ、後発医薬品も多数出ており、適応は、心身症における身体症状と不安・緊張
このコンスタンは多い時で日に2錠は服用をしていました。このコンスタンは0.4mgと0.8mgの2種類があり、0.4mgもすぐに効果がなくなってしまい、0.8mgを常用している状態になっていました。
先ほどのメイラックスと合わせて11.6mgの薬が常に体に残留している状態で、この頃には完全に薬物依存状態になっていたのですね。さらに、この薬物依存状態は服用開始から7年くらい経過しており、薬を飲んでいる最中にも離脱症状という恐ろしい症状が起き始めたのです。
どのような症状が起こったのかについての詳細は過去記事をお読みください。
(以前の記事: 断薬開始後の恐怖)

失敗した薬の抜き方

まず、大事なことを言いますが、医者は薬の抜き方を本当に意味では知りません。

ちなみに、つい先ほど調べたのですが、同じようにメイラックスに依存している方が医師から受けたアドバイスは酷いものです。一部引用をしてみましょう。

Yahoo!知恵袋より引用

内科医はやはり専門ではないのかわかりませんが、「やめたいときはやめてもいいよ」と仰っています。
しかし、知恵袋やネットを調べてみると「すぐに辞めてしまうと離脱症状に苦しむ」や、「メイラックスくらいならすぐやめても構わない」など意見が二分してるように見えます。かといって心療内科にいまから通うのもどうかと考えています。

これが医者の本質です。

「やめたいときはやめてもいいよ」

なんて無責任な!

ぼくの経験からも全く同じアドバイス(?)でした。

で、医者の立場から考えるとこんな適当なアドバイスをする理由もわかります。

なぜって?

そりゃそうです。自分で7年以上、11.8mgの薬の毎日どっぷりと浸かって、かつ会社での劣悪な就労環境などを含めて自分に最適な抜き方は自分で試すしかありませんから。

なので、インターネットを駆使して、同じように数年〜十数年単位で依存していた方の情報や、一般論としての抜き方を様々と試しました。

メイラックスは抜きにくいという事実・・・

メイラックスは緩やかに効き目がやってきて、また、いつ抜けるかもわからないから、比較的依存にはならないし、依存から抜け易いという安易な医者の投稿をネットで見たことがあります。

しかし、とんでもない。効いているかいないかわからないので、抜けたタイミングでいきなり強烈な不安感がやってくるのです。しかも、4日経ったら必ず恐怖感が来るということではなく、例えば抜いて1日で恐怖感がやってくる時もあれば、抜いた半日で来る時もあります。

つまり、抜けた時の恐怖症状がいつやってくるのかわからないのです。これは怖い・・・

この経験を通して、メイラックスをいきなり全部止めるのは無理だという結論に至りました・・・

じゃあ、どうしたのか?

ピルカッターの存在を知る

次に試したのが、薬をピルカッターで1/2にして、1週間・・・1/3にして1週間・・・1/4にして1週間・・・という形で1mgの薬をカットして少しずつ減らしていきました。

この方法はうまくいき始めましたが、実は完全に抜くことはできないのです。

それは、メイラックスの特徴である「いつ効いて来るのかよくわからない」という特性です。

服用量を減らしても、いきなりの恐怖がいつやってくるのかわからない・・・

だから、完全に0にすることはできず、1年以上は行ったり来たりしていました。

起死回生のアイデア

実は、コンスタンが薬物依存から抜け出すために、非常に有用なツールとなったのです。

この薬は、15〜30分で効果が出始め、抜けるのも半日くらいなんです。

だから、この薬は抜けたタイミングがよくわかるのです。

なので、メイラックスを少しずつ減らしながら、恐怖感が出たらコンスタンを飲んで急場をしのぐと

そのコンスタンもピルカッターで徐々に服用量を減らしていきました。まあ、簡単に言ってはいますけど、完全に薬を止めるのに実に3年の歳月を費やしました。

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Filed Under: HSPとパニック障害 Tagged With: コンスタン, パニック障害, メイラックス, 薬物依存

佐藤裕介

About 佐藤裕介

山梨県にある、八ヶ岳は標高1,100メートル付近に家族と愛犬と共に暮らしと仕事を両立。24年間のサラリーマン生活に終止符を打ち、2015年に独立起業。環境に影響されやすい身体と心に加え、スピリチュアルな感覚が強くて都会のワークスタイルに限界を迎え、都会の暮らしから離れ、八ヶ岳南麓の大自然での生活を中心にライフスタイルをシフトした。

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Comments

  1. まつ says

    2018年7月16日 at 3:55 PM

    はじめまして。
    私も最近メイラックスの怖さを知り断薬したいと思っていますが、
    離脱症状が怖くてどうしていいかわかりません。
    私はもう10年ぐらいメイラックス1mgを1日1錠飲んでいます。
    数年前に肩凝りがひどく先生に言ったらデパスに変えましょうと言われ変えました。1カ月前後から歩いてる時のフワフワ感、頭がのぼせてる感じが出始め、とうとう会社で血の毛が引くように倒れてしまい、30分ぐらい何度も血の毛が引いて立ち上がれなくなり救急病院に連れて行ってもらい、
    検査の結果は異常なし、デパスが合わないのだろうとメイラックスに変わりそれから今に至ります。
    今思えば、もしかしたらそれが離脱症状だったのでしょうか?
    そのせいでメイラックスをやめれずにいました。

    でもこのままでは怖いので何とか数年かかってもいいのでやめたいです。
    でも今の状態が薬をやめてもいいのかわかりません。
    効いてるのか効いていないのかわからないのです。
    でも、怖くて1日も薬をやめることができません。

    近々心療内科に行くのですが、
    先生になんて言っていいかもわからりません。
    今薬をもらってるのは循環器の先生なので、私の不調は動悸や胸のザワザワ感からの体調不良でしたので最初から循環器の先生にもらっています。

    佐藤さんの断薬までの方法を詳しく教えて欲しいです。
    今すごく不安でいっぱいなので、
    あつかましいお願いで、
    不快でしたら無視して下さいね。

    長々とすいません。

    返信
  2. 佐藤裕介佐藤裕介 says

    2018年7月16日 at 4:09 PM

    まつさん、こんにちは!

    コメントありがとうございます!

    お気持ちよーく、よーくわかります。

    おっしゃる通り、断薬の症状かもしれませんね。

    しかし、既にお察しのとおり、お医者さんは薬の実体験ないから薬を変える方法しか提案できません。

    ブログに実体験を色々と乗せてはいますが、今一度ちょっとまとめた記事を書いておりますので、お待ちください。

    あと、小笠原さんという、友人が気功師、かつ、ご本人もパニック障害の薬依存から抜け出して、実際に対応できるので、よろしければご紹介いたしますね。

    返信

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小笠原正和幼少のころから目に見えないエネルギーに対する感受性が強く自然とスピリチュアルな世界に導かれる。サラリーマン時代に過度のストレスからパニック障害を煩い、この経験を機に人生を問いただし、魂が欲する生き方を選択。様々なエネルギーワーク・ヒーリング・気功法・武術を学ぶ中でAST気功治療と出会った。協会での修練と実践を経て、川崎市内にて気功治療院を開業。現在は、ヒーリングや気功のテクニックを駆使して心、身体、魂の3つの側面から、人生をより良くするためのサポートを行っている。 詳しくは...

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